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※2021/4/8時点での調査結果です 

大研医器を分析

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企業概要

経営者

代表取締役社長:山田 圭一氏。81年(昭56)関西学院大理卒。82年大研医器入社、取締役。89年常務。90年ニューヨーク大理学部大学院博士課程修了。物理学者の道を歩んでいたが、父である山田満会長から研究施設の創設の依頼を受け帰国。以後、製品開発や研究分野の第一線で活躍し現在に至る。商社であった大研医器を開発も可能なメーカーとして役割を生み出したのがご子息である山田圭一社長である。

社歴

昭和43年:大阪市北区に大研医器株式会社設立。
昭和46年:医療機器の製造業許可を取得
昭和47年:共栄社油脂化学工業株式会社ち技術援助契約を締結
昭和52年:三菱レイヨン株式会社と技術援助契約を締結
昭和55年:大研産業株式会社設立
昭和56年:大研医工株式会社設立
平成2年:医療用吸引器『フィットフィックス』の開発・販売
平成7年:消毒・除菌マット『ウエットマット』の開発・販売
平成8年:『ウエットマット』1995年日経産業新聞優秀製品・優秀賞受賞
平成9年:携帯型ディスポーザブル注入器『シリンジェクター』の開発・販売
平成14年:硬膜外カテーテルキット『気管支ブロッカー』『バルーンジェクター』『シリンジポンプ』『レインボーチューブ』の開発・販売
平成15年:グッドデザイン賞受賞。
平成16年:『ヤンカーエンドピース』の開発・販売。山田満会長が大阪府から発明実施功労者として表彰される。ISO13485:2003認証取得。
平成17年:岡山TLOと技術移転契約締結。文部科学大臣表彰「科学技術省」(技術部門)受賞。『プレンダイム』の開発・販売。『ユーリンピックス』の開発・販売。MDD品質マネジメントシステム認証取得。
平成19年:『ビデオラリンゴスコープポータブル』の開発・販売。グッドデザイン賞受賞。
平成21年:東証二部上場。『ブレスウォーム』の開発・販売。『クリアラリンゲルマスク』の開発・販売。
平成22年:東証一部へ昇格。
平成23年:『シリンジポンプCSP-110』の開発・販売。『シリンジェクターPCAセット』『バルーンジェクターPCAセット』の開発・販売。
平成24年咽頭冷却装置の開発が総務省主催「消防防災科学技術研究推進制度」に採択。肺炎起因菌検査システムの開発が経済産業省主催「課題解決型医療機器等開発事業」に採択。 
平成26年:『クーデックアイクール』を開発・販売。

事業内容

大研医器は、研究開発型医療機器メーカーとして、主に麻酔関連、病院感染防止関連製品の企画開発・製造販売を行っている。また、親会社、子会社、関連会社およびその他の関係会社はない。
製品開発の特徴は、麻酔・病院感染防止関連の医師・看護師・臨床工学技士を中心とした医療現場のニーズを開発担当者が直接聞き、特許を含め独創的な技術を駆使して製品化することを製品開発の基本理念としている。また、当社は医療現場第一主義に徹し、現場の小さな声も拾い上げ、製品化することに注力している。最近では、院内感染対策関連銘柄として一部ブロガーやサイトで紹介されてます。

www.daiken-iki.co.jp

定量分析

ここからは財務諸表を中心に紹介していきます。

各指標

PER:19.71倍
精密機器分野のPER(平均:45.94倍/東証一部平均:53.56倍)/東証二部平均:9.45倍/マザーズ:65.73倍/JASDAQ:26.86倍
市場平均と比較しても割安。特に該当する東証一部の平均と比較すると割安度が目立つ。

PBR:3.08倍
1倍以上なので指標的には割高

財務諸表から

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2019年を除けばほぼ右肩上がりで推移

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ここは課題。2017年以右肩下がりで推移。

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こちらも右肩下がりですね。営業利益の減少が影響している可能性が高い。

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当期純利益の推移も良い感じはしませんね

ROE:11.6%
ROA:6.7%
資産を効率的に利益には結びつけていますね。
精密機械器具製造業のROE平均が約2.6%なのでかなり好成績。あとは、営業利益なんだよね。大研さん!!
自己資本比率:57.8
まぁまぁ良いかなぁ~って感じ。個人的には60%あると嬉しいけど。流動比率/当座比率は好成績なので安心はできるけど。

配当利回り:約2.6%~3.3%で推移
配当性向:約66%
これは、かなり株主思いではないでしょうか。そもそも、自社関連であれだけ保有していればそうせざる負えないよね。長期投資家としては安心してもてるかな。

定性分析 

ここでは財務諸表では確認できない部分に注目してみます。 

株主構成

会長・社長で約30%の株を保有。他役員も含めると約40%にのぼる。自社株と従業員持株会は合わせて約10%。社会貢献の一環として育英会を運営しているがその運営資金を自社株の配当金で補っている点は特徴的。個人的には好印象でESG的にも良い取り組みだと思う。
ただ、流動性が低い点は今後の東証一部再編時にプライム銘柄から除外される可能性があるので懸念点。しかし、株主と同様に株価の影響を受けるので会社としてはたぶん株価を意識するのではないだろうか。
配当性向などを見ても投資家を軽視している印象はない。

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転職情報

Openworkさんの評価は同業他社との比較もできるのでありがたい。 
会社評価スコア:3.53%
医薬品・医療機器業界平均:3.13%
総合評価:26位(1223位中)←上位2%
待遇満足度:169位(1223位中)
士気ランキング:32位(1223位中)←上位2%
風通しのよさ:40位(1223位中)
相互尊重:41位(1223位中)
20代成長ランキング:18位(1223位中)←上位1.4%
人材長期育成:811位(1223位中)←課題
法令順守意識:133位(1223位中)
人事評価適正感:119位(1223位中)

あくまでも参考程度で確認してる。ただ、かなり高評価な様子。意外とこういうところから経営課題とかも垣間見えるからいいと思う。真に受ける必要はないけどね。

ESG関連

・公益財団法人山田満育英会

www.yamadamitsuru-ikuei.org
一般財団法人山田満音楽芸術振興会

ym-musicart.or.jp

目標ではなく実際に行動に移している点は好印象。環境関連の取り組みが確認できなかったが、製造業系だと何かしらの取り組みあると思うので再度確認してみる予定。

その他ニュース

コロナが落ち着けば通常の医療業務で大研医器が開発しているような製品を使う機会が増えるのでそこがチャンスかな。今が有事だからね。通常に戻れば回復するのではと考えられる。株価が550円切ったら買いたいなぁ。 (大学病院医療事務をやっている友人のコメント/当人の職場で大研医器の機器を導入しているかは不明)

まとめ

最初に株主思いの経営をしている印象がある。事業に関しては研究を大事にしている。定量的な側面では営業利益以降の経常利益などは気になるが、財務体質や資産活用は効率的に行っている印象。
定性分析では従業員を大切にしている印象はある。また、ESGにおいて教育関連や文化関連に積極的に企業として取り組んでいる。一方で流動性の低さは気になるところ。
長期投資としてはかなり有望銘柄だと個人的には考えている。短期トレードには向かないかな。

 

※あくまでも個人の感想であり投資を推奨するものではございません。自己責任で参考にしてください。一切の責任を当ブログは取りません※