Z-ゆとり君の夢物語

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Z-ゆとり君。【祝】企業年金担当に就任

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夢追い人のブログだよ!!

 

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はじめに

この度、勤務している会社で退職金制度の導入が行われることとなり、責任者として社長直々に推薦をしていただき就任しました。
今まで、趣味の範囲で投資をしていましたが実社会にも役立てる時が来たと思いやりがいをもの凄く感じております。
また、今回導入が決まった退職金制度に関しても一般的な企業年金の制度とは少し異なる制度で、まだ、認知度も少ないですが少し説明させていただければと思います。

退職金・年金制度

日本では国民年金や厚生年金の他に企業が独自に行う年金制度が存在します。企業型確定拠出年金制度や確定給付企業年金中退共、企業各々の退職金など様々です。もちろん、中には退職金や企業年金の制度がない企業も存在します。また、月給に加算して支払い社員の意思で退職金や年金を設計するようにしている企業もあります。
しかし、昨今は2,000万円問題がだいぶ話題になり、自身の年金の重要性や運用の大切さを理解している人が多くなりました。そして、私も自ら社長に直談判し退職金または年金制度の構築を進言し、実行に移すことができました。

採用した年金制度は?

今回、私が社長へ提案した制度は、ズバリ『iDeCo+』です。iDeCo=個人型確定拠出年金はかなりの人が知っていると思いますが、実は中小企業向けに『iDeCo+』が存在します。

iDeCo+とは何か。

www.ideco-koushiki.jp

正式名称は『中小事業主掛け金納付制度』。企業年金を実施していない300名以下の企業のみが採用できる年金制度です。仕組みとしてはかなり単純です。iDeCoへの掛け金の一部を企業が負担する、それだけです。例えば、A社員が今まで23,000円の掛け金を個人で拠出していたとします。しかし、iDeCo+が始まれば労使の合意に基づき、例えばA社員は10,000円で企業側は13,000円なんてことも可能です。

社員のメリット

まず、iDeCoのメリットである所得税・住民税の減税運用益の非課税受取時の税制優遇はそのまま活かせ点です。社員にとっても年金をしっかり作れて節税もできしかも会社からも支援していただけるというメリットがあります。

会社側のメリット

正直、会社としてはなるべく費用は抑えたい。ただ、退職金や企業年金となるとどうしても費用がかさむイメージが強いです。では、そこをどのように説得したのか。
①福利厚生の充実で採用活動に活かせる。
⇒中小企業は実はかなり人手不足です。そして、離職率も高い。そこで、退職後も安心できる企業の一歩目として年金制度を提案しました。もちろん、採用時においても同等の企業があった場合、企業年金があるかないかは、求職者も比較する材料であるので役立つはずと思い提案しました。もっと、具体的に数値や企業年金の導入率なども記載して提案はしましたが。
②中小事業主掛け金は全て損金扱いになる。
⇒大小関わらず企業活動において税金の負担は軽減したい。そんな経営者の要望にも応えられるのがiDeCo+です。なんと、事業主掛け金の全てが損金として扱われるので、その分法人税の支払いが減るわけです。実際に、過去のデータをもとに社員何名に対し毎月これだけの掛け金を拠出すれば、今よりも法人税の支払いがこれくらい減りますと具体的にプレゼンしました。ここが一番メリットに感じたところだと思いますね。
③事務手続きが簡易で低コストではじめられる
⇒通常のDCやDBは本当に手続きがややこしいです。なにしろ提出する書類も多い。簡易型DCもありますが、こちらもやはり提出書類は多いです。それに比べiDeCo+は書類がまず少ない。事務工数が少ないほど中小企業にはメリットです。そして、初期費用がほとんどかからない。国民基金連合会への支払いや口座開設先の金融機関への事務手数料や管理費は全て社員持ちです。また、社員持ちとはいえ初回のみ国民基金連合会へ2,829円を支払い以降は、年間で2,052円~(※金融機関による)を毎年払う感じです。社員にとっては一見不利益かもしれませんが、掛け金によっては年間で普通に1万円以上の節税になります。正直、毎年2,000円を払ってもかなりのお釣りがくる制度です。
以上の3点を踏まえて今回の導入に至りました。

制度を導入して終わりではない

今回の導入にあたり、私の目標としては社員の一人一人が経済的自立の一助になることを目標しています。ただ、制度を導入して国民基金連合会のページを読んで、はい、始めてくださいのような対応は絶対したくありません。このような結果、DCでは投資信託よりも手数料による元本割れが引き起こされやすい元本確保型の預金商品ばかりの需要が増え、活かせていない企業型確定拠出年金制度が沢山あります。株/債券/REIT/コモディティをはじめ手数料の仕組みや投資信託・金融機関の選び方なども教えたうえで開始できるようにしていく予定です。もちろん、そこらの銀行や証券会社には負けないアフターフォロー体制も構築します。ポートフォリオの組み換え等はやはりいくら長期とはいえ必要です。
そして、今回のiDeCo+を通して経済や金融、投資に少しでも興味をもってもらい自分でお金を増やす仕組み作りを行ってくれたらもっと嬉しいなって思います。時間の切り売りの労働だけではなくやはり、お金に働いてもらう重要性を社員に認識させたいです。

 

以上、年金制度が導入され、嬉しさのあまりにブログというより感想文のような文章になってしまいました(笑)